「自分のことは棚に上げて」はドイツ語でなんと言う?

ドイツ語ネイティブとの会話で、「言いたいことが言えない」というフラストレーションを抱えていませんか?こういうときにどう言ったらいいのか、知りたいドイツ語の表現はありますか?そのようにFacebookのドイツ語グループに問いかけて質疑応答した中から、今回取り上げるのは、「自分のことは棚に上げて」です。


「自分のことは棚に上げて」というような文脈で使えるドイツ語フレーズを5つご紹介します。日本語では「自分のことを見ずに人のことを批判する」という事実を指摘しているだけですが、ドイツ語では、どの表現も自省を促すものです。


1.Guck dich mal an!

これは duzen する間柄の相手に、「自分を見てみろよ」と言うものです。

基本的には、格好や髪形、顔の造形や体のスタイルなど外見的なものを指します。

「そのなりで何言ってるの?」みたいなニュアンスに近いかもしれません。


2.sich (Dativ) an die eigene Nase fassen

これも自省を促す慣用句です。

字義通りには「自分の鼻を掴む」という意味です。

duzen する間柄の相手には、

Fass dir mal an die eigene Nase!

のように mal を入れることが多いです。「ちょっと自分の鼻を掴んでみれば」という感じです。

この「自分の鼻を掴む」というのは、ノルマン人の刑罰の一種で、誰かを不当に侮辱した場合、公に侮辱発言を取り下げ、自分の鼻を掴んだことから来ています。

現在では、不当な侮辱というよりは、自分のことを棚に上げて人を批判することに対して、反省を促すニュアンスで使われます。

「人のことばっかり言ってないで、自分のことを反省しろ」ということですね。

三人称を主語にすると、

Er soll sich doch an die eigene Nase fassen, bevor er so was sagt.

のような感じになります。


3.in den Spiegel gucken

字義通りには「鏡を見る」ですが、必ずしも外見上のことを言っているわけではなく、行動や内面的なことも含めて自省することを指しています。

二人称では、

Guck mal in den Spiegel!

3人称では、

Er soll mal in den Spiegel gucken!

のようになります。


4.selbstkritisch sein

これは言葉通り「自己批判的である」ことを意味します。1~3の表現よりもやや硬い言い方です。

Was erlaubst du dir denn zu sagen? Du solltest besser mal selbstkritisch sein.

(よくそんなこと言えるね。ちょっと自己批判的になった方がいいんじゃないの。)


5. Selbstkritik ausüben

これは「自己批判を行う」ことを意味します。口語で使われることはあまりありません。スピーチや心理学などで使われることが多い表現です。

とはいえ、「彼は、他人のことを批判する前に自己批判をすべきだ」つまり「自分のことを棚に上げて他人を批判すべきではない」という意味で、

Er sollte doch Selbstkritik ausüben, bevor er jemand anderen kritisiert.

と言うことができます。


動画版はこちら。





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